戦い

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はじめに、その男に気付いたのは、開放している扉の一番近くで稽古をしていた伊東貞一であった。 これまでに何度か稽古中に腕試しや道場破りの為、稽古場に入ってきた人間がいたので、今回もそのような類の人間がきたのかと思ったのだが… 余りにも堂々と歩いてくる男に伊東は戸惑い、どうやって男に声をかけようと考えていると。 『よっ!』 男は知り合いに挨拶をするかのように伊東に挨拶をした。 あまりにも堂々とした態度、人懐っこい笑顔に伊東は騙され 警戒を解き挨拶をしようとした。
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