16人が本棚に入れています
本棚に追加
はじめに、その男に気付いたのは、開放している扉の一番近くで稽古をしていた伊東貞一であった。
これまでに何度か稽古中に腕試しや道場破りの為、稽古場に入ってきた人間がいたので、今回もそのような類の人間がきたのかと思ったのだが…
余りにも堂々と歩いてくる男に伊東は戸惑い、どうやって男に声をかけようと考えていると。
『よっ!』
男は知り合いに挨拶をするかのように伊東に挨拶をした。
あまりにも堂々とした態度、人懐っこい笑顔に伊東は騙され 警戒を解き挨拶をしようとした。
最初のコメントを投稿しよう!