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『間宮、だっけ。俺は津田、あっちは紺野』
『紺野ぉ?』
―――ガキくせえなあ。
喧嘩なんてもんより、もっと血なまぐさいものを知ってる千昭にとって、それはただの遊びでしかなかった。
『間宮くん、いっつも喧嘩してるでしょ。んなことより野球やろうよ!』
『んだよヤキューって』
『知らないの?!すっごく面白いのに。よし、今日からやろう!』
『あ?んだよ』
奇妙な野球ごっこが始まったのもそれからだった。
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