1章

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「千昭どーする?図書館寄ってくか?」 「行かねーよ!俺、帰る」 「おー、また明日ね」 上から功介、千昭、真琴の順で。 「じゃあな!」 鞄をひっ掴んで教室を飛び出した千昭に、後ろからひらひらと手を振る真琴。 「千昭、怒って帰っちゃった」 「いつものことだろ。じゃあな、真琴。気をつけろよ」 「功介も気をつけて」 窓から手だけ出して振り、再び掃除に取りかかる。 もう少し、かかりそうであった。 はあ、とひと息つくと、真琴はせっせと手を動かした。 .
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