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「カレン、良かったね♪
可愛い子に抱いてもらえて」
「カレン?!」
「元々の名前だよ?
偶然ってあるもんなんだね」
「カレンって雌?」
「そうだよ?
よく分かったね?」
「甘えん坊みたいだから」
「確かに甘えん坊だな」
「アンタも寂しがり屋なの?」
「…ペット飼ってるとそう思われるよな」
「俺も飼ってるけど?」
「そうなの?」
「あぁ。」
「因みに猫?」
「…何で分かってんだよ」
「何となくそうかなって」
「ストーカーみたいだな」
「していいの?」
「ダメだろ、普通に」
「ざーんねん」
「つか、帰る」
「えっ?!
泊まっていきなよ」
「嫌、猫が寂しがるし…」
「俺も寂しいなぁー」
「…アンタにはカレンが居るだろ」
「本物がいいんだけどなぁー」
「…じゃあ、何もしないならいいけど?」
「本当?!」
「疲れたし、早く寝たい」
「そっか。
明日も学校だもんね?」
「そうだよ。
早く寝たいんだけど…」
「じゃあ、風呂入りなよ?
着替え置いとくし」
「…ありがとう」
可憐が素直にそうお礼を告げると、夜城はフッと微笑むとまた頭をポンポン撫でてきた。
「それ、癖?」
「あ、嫌だった?」
「別にくすぐったいだけだけど…」
「可憐って、猫っ毛だな」
「そう?」
「うん?
ほら、お風呂入っておいで?」
「うん?」
可憐は素直にそう頷くと、バスルームへと向かって風呂を借りて髪を乾かすとリビングへ戻った。
すると、夜城はベットに横たわって眠ってしまっていた。
「…夜城?」
「…澪」
「へっ?!
ふぅ?!」
いきなりの夜城のキスに驚きとドキドキで可憐は中々寝付けずに朝を迎えることになったのだった。
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