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「それ、日課なの?」 「それってキスする事?」 「嫌、別にペットが可愛いのは良いんだけどさ」 「ふぅん? もしかして、可憐くんもして欲しいの?!」 「死んでおく?」 「い、嫌! まだ死にたくはないけどね?」 「冗談はやめて餌食べさせてやれ。 お前はこれ食べろよ?」 「やっぱり可憐くん俺好きだなぁー 嫁に欲しい!」 「飯無しにしようか?」 「く、黒い… 可憐くんフレンチトースト好きなの?」 「ほら、コーヒー淹れたぞ」 「うん、ありがとう? 頂くね」 夜城はとても嬉しそうに微笑むと、フレンチトーストを美味しそうに食べていた。 「んー 美味しかった! 可憐くん、料理上手すぎだな」 「さてと、学校行かないとな」 「可憐くん、構ってよ?」 「遅刻したら二度と近づかせないけどいい?」 「な、何て事を?! まあ勝手に近づくけどね?」 夜城はフッと微笑むと、可憐を掴まえてギュッと胸の中に収めていた。 「…変態? セクハラなんだけど?」 「可憐くんを誘惑したいだけじゃん? ダメなの?」 「ほら、離れないと弁当あげないけどいい?」 「え? お弁当なんかいつ作ったの?」 「さっきついでにだけど? 勝手に弁当箱借りたけど良かった?」 「全然いい! つーか、マジで嫁にしたい」 夜城はやはりギューと抱きしめる為、可憐は呆れた顔をして溜息。 「夜城、早く学校行こうぜ? つーか、もしかして転入生なのか?」 「あ、うん? 良くわかったね?」 「転入生の情報はあったからな」 「そっか? それより可憐くんさ」 「何だ?」 「殴んないの?」 「え?」 「抱きつかれるのは嫌じゃないの?」 「あー 親友が良く抱きついてくるから、それと同じかと思ったら呆れてたトコだ」 「えっ?! いつも抱きつかれてるって、彼氏なの?」 「違うけど? 昨日告白されたけど断ったし」 「ふぅん? 可憐くん、男にモテるんだな」 「だから、嫌なんだろ? 普通に女の子がいい訳だし」 「でも、可憐くんさ? 何かときめいてない?」 「は?」 可憐が呆れた顔で夜城を睨みつけるが、上目遣いにしか見えず可愛いだけだ。
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