第一章『秩序』

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第一章『秩序』

イグナショフ歴15年処女宮の月。 鮮やかな朝日を見つめながら二人の男が戦いの時を待っていた… ???『なぁ、クラム…まだ戦いは続くのかね?』 クラム『だろうなレグルス…この世界にもう秩序はもどらないよ』 殺気だつ空気の中クラムと呼ばれた男は答えた。 レグルス『まぁ、この戦いのおかげで俺達は飯を食えるんだがな』 漆黒の短髪と赤灰の目 レグルスと呼ばれた男は自分の武器である3mはありそうな大剣を見て、苦笑いしながらそう言った。 クラム『間違いないな、…レグルス、お喋りはここまでだ、始まるぞ』 赤黒く染まった長髪と紺碧の目 クラムはそう言うと背中に背負った二振りの刀を手に取った。 直ぐに目の前に爆音とともに粉塵がまい上がった レグルス『来たっ!あのエンブレムは…チーム・グリフォンかっ!』 『チーム』…この世界に数ある傭兵集団のひとつ、ある者は己の欲望のため、ある者は己の強さを誇示するため、またある者は自分を守るため 戦う事が全てのこの世界には数多くのチームが存在する クラム『格下だが油断するな』 レグルス『分かってるよっ!』
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