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祐「俺は今日…沙紀にあった瞬間…一目惚れしたんだ。」
沙紀「………」
祐「俺は沙紀の顔も…性格も…純粋な所全てに惚れたんだ。
今日少し話しだけだし…お前の全部はわかんねぇけど…男性恐怖症で悩んでたり…他の事で、もし悩んでる事があるなら…お前を俺は支えていきたい…。
ぶっちゃけ言うとな…俺、4年前に両親が自殺したんだ…」
沙紀「えっ…?」
祐「俺が14才の時… 学校から帰って来たら…母さんと父さんが2人並んで首を釣ってたんだ…。」
沙紀「なっ…何でっ…そ…そんな事になったの…?」
俺は一発で分かった。
沙紀も何か
複雑な家庭事情があるらしぃ。
だって…
電話の向こうで
沙紀の声が震えてるのがわかるから。
暖かい家庭にいるヤツは
みんな同情するだけだから…。
きっと沙紀も辛い人生を
歩んできたんだろうなっ。
祐「理由はわからねぇ。
俺んちの親は自営業が成功して…金はかなりある方だった。
もし…仕事がうまくいってなかったら俺は今高校に行けてないし…一人暮らしも出来てないと思うよ。」
沙紀「どう言う事?」
祐「今俺が生活出来んのは、両親が残してくれた20億の遺産のおかげなんだ…。
だから、仕事が不調だったたら遺産なんて殆どの残ってねぇーはずだよ。」
沙紀「確かに…そうだよね…。」
祐「あぁ。それに両親が死んでから分かったのは、借金は何もなかったって事…。だから…今だ両親の死は謎のままなんだよ。」
沙紀「…祐は…祐は辛くないのっ…?
グスッ…うっ…
祐1人を…うっ…置いて死んでった親をっ…!!
うっ…グスッ…
親を恨まないの!?
泣かないのっ?!」
沙紀が泣きならがら怒鳴り声とも
似たような悲し声で言った…。
まるで…自分をの事のように…。
祐「俺の爺ちゃんとばあちゃんはもう亡くなって…親戚は誰もいなくて…親のお葬式は俺とうちの会社の部下達と一緒にやったんだ…。
葬式で一人になった時…俺にはもう家族も親戚もいねぇ。
だから強く生きないとって思った。
だから葬式もお骨上げも、泣かなかった。
でも…1回目だけ泣いた。」
俺が話してる最中も…
沙紀の鳴き声は止まらかった。
沙紀「グスッ…そりゃなくよっ…!
辛いに決まってるのに…うっ…グスッ…泣かないなんておかしいよ…。」
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