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アタシはその話し声を聞いて、蒸し暑い階段の半ばで、座り込んで顔をうずめた。
アタシを悪者にして、団結している家族が、そこにはあった。
ちゃんと相談しあう、ドラマとかにあってもおかしくない家族として。
あのドラマの悪役は、いじめっ子の女の子だったけど、家族ではあたしがその役だ。
・・・・・・一生懸命唇を噛んで、いろんなものをごまかそうとしてみたけど、駄目だった。
どうしようもなく、悲しくて、やるせなくて、みじめったらしくて、それでいて家族に申し訳なかった。
胸の奥が締め付けられて、苦しくて苦しくて、息が出来なかった。
息苦しくて、涙が出た。
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