家出

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 ・・・でも、改めて言われると確かにそうだ。 あの時は、ぜんぜん嫌じゃなかったのに。どうして今度はあの時みたいに、うまくいかないんだろう? 「・・・・・・まぁ、いいわ。ゆっくりしていきなさい。どうせもうすぐ夏休みなんだろうし」  マリさんは溜息をついてそういうと、懐かしいカルピスを出してくれた。 「ご飯、まだなんでしょう?あいにくと、最近は一人だから、おつまみくらいしか、今日は出せないわよ?」 「・・・・・・ありがと、マリさん。」 「ついでのサービスで、しばらくお父さんには連絡しないであげるわ。感謝しなさいよ?」  ウインクつきで茶目ッ気たっぷりに言ったマリさんに、アタシは不覚にもドキンとした。
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