家出

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相変わらず、部屋の中は生理整頓されていて、少しだけ煙草のにおいがした。 机に、いつもアタシにくれる封筒と便箋があって、あたしはちょっとだけ嬉しくなった。 「んもう、遅いから、から揚げとポテトくらいしかだせないわよ?あとは冷奴」  いそいそとマリさんがお盆に載せて持ってきてくれたご飯は、相変わらずおいしそうだ。 「全然いいよ。おいしそう!いただきます」  正直お腹がかなり減っていてがっつき始めたアタシに、マリさんは豪快に首をバキボキならしながら、化粧を落としに洗面所へと向かった。
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