アスカさん

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お昼を過ぎて、お店を手伝いたいという、アタシの意を決した一世一代の申し出に、意外にもマリさんはあっさりと承諾してくれた。 マリさんはオカマのくせに、変なところで常識人だから、中学生がお店の手伝いをするなんて絶対に怒られると思ったからだ。  小学校の時とは違い、あたしは大人の事情でもなんでもなく、自分の都合でマリさんのところへ転がり込んでしまったから、何かしなくちゃならない、という思いがあったから。
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