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陰でそんな事を言われてるなんて到底知らないであろう彼が、明るい声で挨拶してきました。
「今日から入りました。
☆☆と言います。よろしくお願いします。」
皆「よろしくおねがいしまぁ~す」
合わせたかのように揃った声で皆返事をしました。
さすが居酒屋。職業病ですな。。
で…ここで山口県初の某居酒屋女店長がすかさず一言!
(でも店長とは呼ばずマネージャーと呼ぶようにしてました。。)
うちの女店長は男に厳しい方なんで…
「甘!とりあえずそこらへんの事教えてあげて!」
と言われたので、手洗いから始まり、基本的な流れ、接客用語…メニューの説明 …何を教えたかも覚えてないぐらい、いっぱい説明しました。。
その時に彼は、きちんとメモをとり、あたしの目を見て話し、少し聞き取りにくそうにしながらも、一生懸命取り組む姿に好感をもちました。。
後から聞いた…というか説明されたのが、
彼は生れつき右耳が全く聞こえないそうです。。
未だ原因がわからず見込みもない。。。だからそのせいで迷惑かけるかもしれないと。
気付かない時があると。、
けっして無視をしてる訳ではないと。、
だからこう対応して欲しいと…逆に対応の仕方を教えてほしいと、、
その他にも色々と彼の扱い方について習いました。。
扱い方と言う言い方は聞こえは悪いかもしれませんが、この表現がしっくりくるので使わせて頂きます。。。。
自分のコンプレックスを隠さず、堂々と向かいあってる所にもまた私は好感をもちました。。
その時に既に不細工という概念が少し消えていたのかもしれません。
同じ働く仲間として向かいあえると思いました。
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