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■今後の政策に賛同すれば、ペナルティーを課さないことを表明
コメ・麦の主要作物以外に畜産・酪農・漁業などを補償の対象に含めた場合、全体で1兆4000億円程度の財源が必要になるとみられている
政府は2010年度にも制度の実施に踏み切りたい考えだが、実施の対象をめぐり、赤松農水相の発言が波紋を呼んでいる
赤松農水相は09年11月26日、補償制度の説明を目的に、秋田県大潟村を訪問した
同村は、国内第2位の面積を持っていた八郎潟を干拓してできたのは有名だ
開村は1964年だが、その直後の70年代からコメの生産調整が本格化
いわば、大潟村の歴史は「減反に翻弄された歴史」でもあり、村内はコメ作りの量を減らさない「反減反派」と、コメから大豆や麦などへの転作に応じる「減反順守派」に二分されてきた
赤松農水相は、「反減反派」のシンボルとして知られる農家・涌井徹さんらの前で
「減反政策で、皆様に多大なご迷惑をかけた」
などと謝罪
涌井さん側も、戸別所得補償制度を利用し、減反に応じることを表明した
さらに赤松農水相は、今後の政策に賛同すれば、これまでの「反減反」を理由に生産割当てを大幅削減するなどのペナルティーを課さないことを表明
減反に従わない「過剰作付け」は、秋田県内では大潟村が突出してきたが、いわば「過去の『反減反』は不問に付す」形だ
赤松農水相は12月8日の閣議後会見で、この訪問を振り返って
「減反やって来た人、反対してきた人、一つになってこれを機会に和解して、『みんなでいい大潟村を作ろう』ということになっている」
と高く評価した
ところが、続いてこんな発言をしたのだ
「県の知事や農政部あたりの幹部が(「ペナルティーなし」という大方針を)理解していない
何言っているかというと
『造反してきたやつはダメだ』
と
特に自民党の県議など
『(前出の)涌井など許せるか』みたいなことを平気で言っている」
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