Day of that summer

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 ガルーダは不快げに眉を寄せる。  「脈絡の見えねぇ話し方をするんじゃねぇ。筋道立てやがれ」  「貴殿に話す道理はない」  「あぁ?」  ガルーダは冷たい外見に似合わず、随分と口の悪い男のようだ。  「大体が、貴殿は神永朔磨を抹消するなどと申されたが、かような真似の成功すると思いておられしかか?」  「失敗すると分かり切った依頼なんざ、引き受けねぇよ」  嘲笑うように口端を上げ、ガルーダは長い髪を、さっと背に払った。細身の身体は鞭のように引き締まって、しなやかだ。  「それに、俺たちがいなかったら、てめぇらは確実に死神と踊っていたところだぜ。俺にはそちらの方が都合は良かったがな」  眉を上げる名月院に、勝ち誇ったような笑みを向けて、ガルーダはコートのポケットから携帯電話を取り出した。  「フェニックスか? 俺だ。神永は逃がしたが、はぐれ卍の連中は無事だ。どこへ行けばいいんだ?」  ガルーダは、朔磨によって割られた窓から、外を一瞥する。  「ああ、分かった。……気を付けろよ」  最後は優しい語調になって、ガルーダは電話を切る。  「おい、俺と来い。てめぇと関わりの深い奴らが、どうやら集合しているようだぜ」
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