ある日

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鬼の形相で息を切らして仁王立ち。あたしの2つ上の女。 博美だ。 女はズカズカって音がピッタリな歩き方であたしに迫ってきた。 「真琴。」 「はぁーい。」 「『はぁい』じゃねぇよ!! ふざけんなよてめぇ。」 「せんぱーい。 中学生にみたいな話し方… 格好悪いですよ?」 あははははと爆笑してやった。 皆も大笑い。 するとキレた博美が あたしの服を掴み上げた。 「てめぇナメてんじゃねぇぞ!!」 「…………ぷっ。 ぎゃははは!!ウケる!! 『ナメてんじゃねぇぞ』だって~!!ナメたくもねー!!」 『パンッッ!!』 笑いが止まらないあたしの左頬に博美の平手打ちが飛んできた。
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