伝説の英雄

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「はっ!!」 ジンの拳がリオレスに放たれる。 それを紙一重でかわしたリオレスは、カウンターで赤い槍をジンに放つ。 ジンはリオレスの槍を縮地でかわし、空中に飛翔した。 「いくぞ!!炎天降火(エンテンコウカ)!!」 ジンは右足に全身を包めるほどの炎をまとわせ、縮地・天による加速でリオレスに突撃した。 「ぐっ!!」 回避が間に合わないと判断したリオレスは、槍でジンの蹴りを受け止める。 「ぐぅっ!!」 しかし、能力を前に武器だけで抑えるのは困難だ。 リオレスは吹き飛ばされないよう、踏みとどまるのが精一杯だった。 「ぬぁぁぁ!!」 リオレスは叫び声と共に、槍でジンの足を振り払った。 「まさか能力も使わず、我が炎術から逃れるとはな」 足の炎を消したジンが呟くように言う。 「いえいえ、なかなか疲れましたよ。思ってたより強力な術だったので」 リオレスは槍を持ち替え、手首をプラプラさせている。 しかしその表情には余裕が見られる。
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