1486人が本棚に入れています
本棚に追加
「はっ!!」
ジンの拳がリオレスに放たれる。
それを紙一重でかわしたリオレスは、カウンターで赤い槍をジンに放つ。
ジンはリオレスの槍を縮地でかわし、空中に飛翔した。
「いくぞ!!炎天降火(エンテンコウカ)!!」
ジンは右足に全身を包めるほどの炎をまとわせ、縮地・天による加速でリオレスに突撃した。
「ぐっ!!」
回避が間に合わないと判断したリオレスは、槍でジンの蹴りを受け止める。
「ぐぅっ!!」
しかし、能力を前に武器だけで抑えるのは困難だ。
リオレスは吹き飛ばされないよう、踏みとどまるのが精一杯だった。
「ぬぁぁぁ!!」
リオレスは叫び声と共に、槍でジンの足を振り払った。
「まさか能力も使わず、我が炎術から逃れるとはな」
足の炎を消したジンが呟くように言う。
「いえいえ、なかなか疲れましたよ。思ってたより強力な術だったので」
リオレスは槍を持ち替え、手首をプラプラさせている。
しかしその表情には余裕が見られる。
最初のコメントを投稿しよう!