もう、我慢なんて疲れたよ。

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「どっちかと言えば、帰ってきて欲しいな」  思いもよらない言葉に少し戸惑った。章人は、どっちでもいいと言うと思っていたから。 「あはは、そっか、じゃあ帰るな」  久しぶりの会話に、笑顔になる。家に帰ってき欲しいと言われて嬉しかった。まだ、付き合ってるって思ってても良いんだよな?  それからしばらくして、学校が終わって一馬と家まで歩く。章人は、先に帰ったそうだ。 「じゃあな一馬!」 「おう、仲良くやれよ。 あと、何かあったら連絡すること」  一馬は、俺と章人の家の前まで送ってくれた。俺は一馬にここまで送ってくれたお礼を言い、家の中へと入った。  玄関は暗かった。章人はまだ帰ってきてないのだろうか?  手探り状態で、スイッチを捜して、付けた。  足元を見ると、章人の靴と誰のか分からない靴が置いてあった。章人はもう帰ってきてるんだ。それにしても、この靴……誰のだろう?  ドクンっと心臓が跳ねるような感覚があった。気持ち悪い。ここから先へ進んんじゃ駄目だ。  変な汗が出てきて、頭がガンガンする。  
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