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大抵の人間はいかに自分の
計画に参加することによって
利益が生まれるかを説けば
簡単に堕ちた
人間誰しも膨大な金や名誉には
多少なりとも心が揺らぐものだ
悪魔はそこを巧みに突いた…
伊佐坂難物だけは最後まで
名前通り説得に難航していたが
ノリスケの粘り強い説得により
ついに堕ちたのだった…
そして伊佐坂難物が堕ちる日…
その日こそ計画を実行に
移すことができるようになる日
マスオはノリスケの報告を聞き
高らかに、かつ低く笑ったのだ
マスオ
『長かった…家族に知られず
力を蓄えるのに数年…実に長い
そして不愉快な日々だった』
マスオは呟いた…
小さな勇者が育っていることを知らぬままに呟いていた…
???
『親父…』
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