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さてなぜこの時勇一はその場にいた筈なのに止めなかったのか。
理由は簡単。彼は二人が言い合ってる間にその場を離れ、トイレに向かっていたからだった。
だから、丁度用を済ませた時、誰かが殴られふっとぶ音をききもしやと思い教室に戻った。
「くたばれ、最低野郎~~!!」
ドガ~ン
玲夜の体が宙に舞って床に落ちる寸前に勇一が玲夜の体をキャッチした。
「玲ちゃ~ん!!何してんの~!?」
「…」ピクピク
「玲ちゃん!?しっかりして…!!だめだわ!!この子意識ない!!何があったの!?」
「…すみません、私がやりました」
「ウッソー…」
事の経緯を保健室で語ると勇一は納得した
「ごめんね。玲ちゃん口を開けば悪いし、人間が嫌いなのよ。」
「そうなの?」
玲夜の顔をみた
「この子、6年近く。人に苛めに遭い人間が嫌いになったんだ。」
「私何も知らないで…」
女性は落ち込んだ。勇一はそんな女性の頭をポンポン叩いた。
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