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そんな彼女に、再び会ったのは……ほんの偶然。
友達と飲みに行った居酒屋でだった。
『男2人なんて、淋しいでしょ!?一緒にどう!?』
ウザい……香水臭い……黄色い声が耳障り……あっち行け…………口には出さないが、心の中で叫んでいた。
『全然、淋しくないから』
一緒にいた元貴が答える。俺がブチキレる前に………
『いいじゃん♪♪♪♪』
一応、教師……ここで暴れる訳にはいかない。
「間に合ってる」
右手をヒラヒラさせて、埃でもはらうように 追い払う。
『何よ!!!!!!!!ちょっと顔がいいと思って!!!!!!』
プンプン怒りながら、消えて行った………はぁぁぁぁ、やっと息が吸える。
『怒りながらも…顔がいいのは、認めたよな…あの姉ちゃん(笑)』
元貴がニヤニヤしながら、そう言った。
「興味ねーし」
吐き捨てるように言い、ビールを煽った。
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