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甘い音が聞こえる。
ただ、ひたすら風花の唇を貪る……まるで、何かに取り付かれたように………
今なら、はっきり分かる……………風花に溺れている。
こんなに愛おしくて、こんなに夢中になったことなんてない。
美空のときは、経験もなくただがむしゃらだっただけ。
遊んでたときなんて、相手のことなんて考えもしなかった。
今は………風花を思いやり、愛を感じ……心から満たされていた。
「……風花……愛してる」
自然と口をついて出た言葉だった………頭で考えた訳でもなく、自然に…………言いなれた言葉のように。
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