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「本当にあったかは、わからない………でもさ、俺……聞けなかったんだ、希美に。何があったのか……………歪んだ欲望の対象にされた希美がどんな気持ちだったのか考えたら…………聞けなかった………だから、あの男をそのまま帰すわけにはいかなかった………」
俺が話す間、風花の手には 力がこもっていった。
《希美ちゃんに、そのこと話してもらえばいいんじゃない!?……そしたら、大ちゃんの誤解だって解けるんじゃないの?うるさいオバサンたちの………》
風花は、もっともな意見を言ってきた。
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