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「この砂漠は沢山の猛獣やらモンスターが住んでいる。其ゆえ歩いてここを横断する者は少ない。ましてや女性一人でなんて入ったら、直ぐ様モンスターの餌食だ。なのに君はこんな所で特に怪我もなく無事でいる…」
彼は自問自答も兼ねた問いかけを私にぶつけてきた。
つかね……
「あの…砂漠にモンスターが居るとか本当なの?私…出会って無いのよね」
そう。出会ってないの。一匹にも。だからこそ私は無傷でここまで来られたのよ(太陽光で死にそうだが)
「!?出会ってない?そんな馬鹿な…私はここまでに100匹は出会っているぞ。いくら運がよくても一匹にも会わないなどあり得ない…」
彼は愕然と私を見つめ、ふと、目線を外し何か考え込むと、顎につけていた手を外し、此方を再度みた
「…君には不思議な力が有るのかも知れない…君もルタ町まで行くのだろう?私のラクダにのせてあげよう」
「え!!いいの!!やったぁ!私フェレ!貴方は?」
「私はアルだ。よろしくフェレ」
こうして私は無事ラクダさんにまたがり、砂漠を越え目的地のルタ町へと到着したのでした。
其にしてもなんで私モンスターに会わなかったのかしら?
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