ルタ町

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「つまり、クイは李家の者なんだろう?それで、その鍵も李さんの薬草庫の鍵」 「……。」 そんなアルの言葉に無言で俯くクイ… えっえっ!!な、どうして分かったの!?私はと言えば、未だパニックのまま… 取り敢えずクイは李家の人間らしい…。 「じゃああんたが逃げてたのは李さん家の…」 「…使用人。」 ですよね~っっ!そりゃ盗まれたんだから取り返しに来ますよね~… 「…はぁ。あいつらしつこくってさ…クイ様クイ様とか叫びながら追ってくるし…」 恥ずかしいったらありゃしない。とでも言いたげな顔をして呟く。それならば逃げなきゃいいのに… 盗むならもっとスマートにやりなさいよ! 「それで…何の薬を盗むつもりだったんだ?」 アルに諭されるように言われクイもやっと話すきになったのか、口をモゴモゴと動かす 「……………なる薬。」 「…ん?何て言った?聞き取れないわよ」 「……男になる薬!!」 「「えぇぇ!?」」
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