日々の妄想と現実

27/27
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/417ページ
 記憶を思い出そうとすると頭の中で白紙 の状態から一気に一枚の画が完成するみた いに感じる。次々に思い出そうとすると記 憶の曖昧性が増して、信用性が低くなる。 時太郎は少し疲れている事で起きたと思っ た。首を左右に振り筋を伸ばしたりする。  目の前には長く続く車の列に目眩がした 。仕事が無ければどんなに幸せだろうか? と時太郎はしみじみと思う。妄想の世界に 逃げ続けたいという気持ちが大きくなる。 現実の世界は苦痛だ。
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!