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記憶を思い出そうとすると頭の中で白紙
の状態から一気に一枚の画が完成するみた
いに感じる。次々に思い出そうとすると記
憶の曖昧性が増して、信用性が低くなる。
時太郎は少し疲れている事で起きたと思っ
た。首を左右に振り筋を伸ばしたりする。
目の前には長く続く車の列に目眩がした
。仕事が無ければどんなに幸せだろうか?
と時太郎はしみじみと思う。妄想の世界に
逃げ続けたいという気持ちが大きくなる。
現実の世界は苦痛だ。
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