小さな憎しみはやがて

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 「わかりました。ではお先に失礼します 」と時太郎は一方的に怒りを込めて会話を 終わらせて事務所から外に飛び出した。 坂本が驚いた表情で引き止めようとして 何かを言っていたが時太郎はそれを完全に 無視した。歩きながら時太郎は思う。 坂本は上司ではなくるし会社からも居なく なる。時太郎はやっと開放されると思うと 別にどんな仕事でもやれる様な気持ちに なっていた。家に向かって歩く足はいつも よりも軽く感じた。
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