お裁縫2

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濃い色の洋服のシミは色によっては、濡らすと目立たない色になってしまう事があるのです。 場所だけ分かっていれば、目を凝らせばシミが落ちたか分かるので、酷い汚れの所に関しては、シミの周りを仕付け糸等で目印をつけます。 (念の為、お客様には目印を付ける旨をお伝えします) 伯父さんからシミの付いた服を受け取り、目印を付けて貰おうと、リビングにやって来ました。 生憎、その時には母親も祖母も居なく私しかいませんでした。 私の顔を見て、顔をしかめた父親。 「今、家の中には綾しか居ないのか?」 と聞いてきました。
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