終わりの始まり

4/4
前へ
/7ページ
次へ
中に入ると大きなエントランス。 左右対照な綺麗な造りの階段の中央に受付カウンターがある。 その奥にあるエレベーターに向かう。 本来ならば今の時間は動かない筈のエレベーターは、彼を迎え入れようと扉を開いた。 何の躊躇いもなく乗ると最上階のボタンを押した。 ゆっくりと閉まるその扉を眺めていた。 男はこの会社の経営者である。 最上階には普段男が仕事をしている部屋がある。 その扉を通り過ぎた先の階段を登ると、彼の目指す所へとたどり着く。 最上階へとたどり着いたエレベーターを降り、階段を登る。 「…?」 鍵を開けようとドアノブを握ると、軽く回る。 鍵をかけ忘れたのだろうか? そんなことを思いながらもさして気にする様子もなく扉を開いた。 .
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加