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「篤志!今日は一緒に帰れる?」
「無理だ。」
俺は由衣と付き合ってから一緒に帰ったりデートしたりカップルらしいことを一度もしていない。
あの時からそうだ。
あの時から自分中心で相手のことを考えたことなどない。
いつも誘ってくれる由衣の気持ちをいつも踏みにじっている。
嫌いだからではない。
由衣のことは本当に好きだ。
ただ…過去の悲しみを忘れられないのだ。
「そっか……分かった!じゃあまた明日ね!」
「あぁ。」
そう
俺にはどうしても忘れられない悲しい過去がある。
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