花束はいつか枯れ、捨てられる。

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要するに再生ボタンを押せば僕の恋慕は動き出すのか? 中途半端に開いた足を閉じて、僕を睨み、僕から自身を守ろうとするのか。 僕はそんな僕の恋慕を刃物で脅す。 そして僕の恋慕の腕に僕は注射をする。 次第に目がとろけて、尻を突き出す。 そして粘膜と粘膜をこすりつけあうのだろうか? 立ち上がって再生ボタンを探す。 見当たらなかった。 ただそれでも僕はまた僕の恋慕を犯していた。 妄想のなかで。 いや、僕の恋慕はもういないんだ。 これは空想か。 それでも僕の性器は膨張する。
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