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そして花は枯れる前に抜き取られ、投げ捨てられた。
僕にとって、彼女は悲しみや不幸を意味するものだった。
ならば彼女にとってのぼくはどうだったのか。
彼女が僕にしてくれたこと。
僕が彼女にしてあげられたこと。
僕がこれから彼女にしてやれることはなんだろう。
地球に埋没する彼女という存在。
孤独という個。
それを埋めるために彼女には穴があり、僕にはその穴を埋めるなにかがあるのか。
果てのないぼくの思考は突き抜けた夏の青空、きみは闇の中。
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