セレクション

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「まっ、そう言う事だ。わかったら出て行きなさい。」 オレは何も言わずグランドを後にした。 何とも言えない気持ちだった。 オレだって野球がしたかった。 ただ、田舎だったから出来なかっただけなんだ…― 雷雲高校のある東京から電車で2時間、さらにバスで2時間、そこから自転車で2時間の場所に家がある。 「ただいま…―」 「おかえり亮介、セレクションどうだった?」 「……」 ユニフォームを着てないからダメだったなんて言えなかった。
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