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「お父さん!!」
オレの親父はプロ野球選手だった。
和歌山ブルファルコンズに所属していた。
万年最下位のチームのエースだった。
ホームの試合終わりは毎回母親と観戦しに行っていた。
「亮介!!見てたか?」
「うん。お父さん今日もかっこよかったよ!」
「ははっ、負けちゃったけどな!」
ブルファルコンズは打撃力がなくて、親父が抑えても点が取れなくて負けていた事が多かった。
でも、オレはそんなチームでエースの親父が世界一かっこよく見えた。
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