取り巻きC

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ジリリリリリリrガチャン……… 「んぁ?」 奇怪な声と共に目覚めた男(まあぶっちゃけ俺だけど)の名前はクロス。 中等部の魔法学園から今日高等部に進級する予定だ。 この国には魔法学園がある。中等部は地域にやって何校かに別れているが高等部からは全ての学園生が集まる。 「あぁ、今日は入学式か…。」 まだうまく働かない脳をフル活用しながら今日のことを思い出した。 その時 「グッドモーニング、マイサーーフゴッ!!」 人のなりをした何かが部屋に飛び込んできた。 飛び込んできた何かを軽く避け、顔面に右ストレートをプレゼントしてやった。 「おはよう、親父。」 そう、恥ずかしながら今しがた跳んできた物体は俺の親父だ。 黙っていれば厳格そうな顔をしているのになにぶん頭が弱い。 俺がまだまだ甘え盛りの八歳の時母親が他界したからかどうかはしらないが、どうも俺を甘やかしてくる。
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