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「何をするっ!!」
親父が鼻血を垂らしながら抗議をしてきた。
汚いから布団にはつけんなよ?
「黙れ。毎朝毎朝隙あらば飛び込んできやがって。」
そう言うと親父は、
「愛情表現なのに…」
と、言ってきた。うん、可愛くないから、キモいからやめてくれ。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか親父は急に笑顔になって言った。
「朝ごはんできてるよ。」
恥ずかしいし、親父が調子に乗りそうだから本人の前では言わないが俺は結構親父に感謝している。男手一つで俺を育ててくれ、学園にも通わせてくれている親父。仕事は何しているか教えてくれないがそれでも感謝はしている。
「さ、着替えたら下においで、待ってるから。」
俺は親父が部屋から出た後これからお世話になる制服の袖に腕を通した。
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