魔武器と使い魔

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~とある部屋にて~ その部屋では男女がソファに座っていた。いや、正確には女は男の膝の上に座っていた。 「・・・いい加減に離れろ。」 「嫌です!一緒に寝てくれるっていうまで離れません!」 その女の背中には羽がついていて、金髪、碧眼、背は高く顔は男が百人いれば例えアッチの世界の人がいても百人が振り返るほど整っていた。 そんな彼女にフリードはため息をはいた。 実はフリードの使い魔である妖精は仮の姿であった。本当は、 「天界のトップがこんな所にいていいのか?」 「うぐっ!」 フリードにはもう使い魔がいた。なので自分の使い魔をあの妖精の姿に変えていたのだ。 「でもここで消えたらまたフリード様は私を喚んでくれなくなるじゃないですか。」 落ち込んだ様子を見せる彼女にフリードは、 「妖精の方のお前はもう俺の使い魔として学園に登録されている。だからまたお前を呼び出すことはある。」 と端的に言った。 「ホントですか!?」 「ああ、だからもう帰れ。もしここで帰らなければ学園での使い魔はあいつにす「それではフリード様、また喚んでくださいね~。絶対ですよ~。」 変わり身の早い奴だ。 女は光の中に消えていった。 「まったく。・・・おい、いい加減出てこい。」 すると誰もいなかったはずのリビングに男が現れた。 「やあ、お疲れ様。」 「ああ。お前が助けてくれればもっと早く終わったんだがな。」 男は笑顔を作り答える。 「それが最強の男の言葉かい?ところで・・・。」 男が問いたいことをあらかじめ分かっていたかのようにフリードは話し始めた。 「お前の息子ならあの女の娘を召喚したぞ。」 男は一瞬苦い顔をするとすぐに笑顔になった。 「さすが僕の息子だね。」 「ああ、潜在的力はかなりのものだ。あとは鍛え方次第って感じだな。そういえばお前は最近使い魔を召喚しているか?」 男はその問いに苦笑しながら答えた。 「いや、喚んでないよ。だってなかなか帰ってくれなくなるし。お前の息子に会わせろーってね。」 「・・・お互い使い魔には苦労してるな。」 二人は同時にため息をついた。 そうして夜は更けていく。 ・・・・・・・・・
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