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ただ 愛されたかった
だから強くなろうと思った
自傷行為もやめた
代わりに煙草を始めた
でも 愛されなかった
だから もっと強さを求めた
弱音を吐かなくなった
代わりに刺青を手の甲に入れた
でも やっぱり
彼奴は俺を愛してはくれなかった
どーして
愛してくれないんだろう
お前の目には
なにが 映っているの
消えない傷跡 ?
ゴツい刺青 ?
汚れた俺の肺 ?
俺じゃない 他の誰か?
なあ お前の目を潰して良いか
なにも 見えなくして良いか
俺すらも見えなくなって
他の人間も見えなくなって
誰が誰だか解らなくなって
ちゃっかりお前の横に居て良いか
手を伸ばせば 俺が居るよ
お前の耳に入る声は俺の歌声だ
鼻を掠める匂いも俺だけ
お前の口から出る名前は
俺だけで充分だ
なあ そしたら 俺を
愛すしかないだろう?
なあ 亮 いい加減気付いてくれ
お前は俺を愛さなきゃ
幸せにはなれないんだよ
なあ 亮
この傷跡が無ければ
この刺青が無ければ
肺が汚れて無ければ
お前は俺を愛してくれた?
なあ 亮
違うよな 違うんだよな
その目がイケナイんだよな
見なくて良いものまで
映してしまう その 目が
お前を迷わしてるんだよな
なあ 亮
お前の目を潰して良いか
なにも 見えなくして良いか
俺を愛せるように
俺だけを感じられるように
なあ 良いだろ?
例えば の ハナシだけど
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