アイドル

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あなたは世界一、可哀想な人。 そんな、大げさな台詞がこぼれてくると期待していたわけではないが、あまりに乾いた調子だったので萎えた。   何より、ストイックに机に向かっているはずだった彼女が、つまらない理由でサボっていることに幻滅していた。   と少年が失望していた頃、彼を殴った少年は路地裏で笑っていた。
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