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少年は、今日の成果を確認したくて、彼の中で一番気兼ねのない少女に電話をかけた。
「今日、人を殺した」
「嘘でしょ?冗談言わないでよ」
彼ならばやりかねない。それ以前に誰も信用したことの無い少女は電話を切りたい衝動に駆られたが、相手の機嫌を損ねることを怖れてやめた。
「誰…殺したの…知ってる人?」
「知らない奴。またやるつもりでいる」
「そう」
少女は取り繕いながら、逃げ出す算段を考えていた。
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