5人が本棚に入れています
本棚に追加
『ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。』
《男》は最後になる客に一礼をした。
その客は、ほろ酔いの笑顔で挨拶を交わし帰路に着いた。
その後ろ姿は薄なげで
それでいて希望に満ちているような不思議な姿だった。
そこは何処にでもありそうな居酒屋。
ただ違う所があるとすれば
老若男女問わず訪れるが店を出る客は決まって
『また来るよ。』
と言い残し、清々しいほろ酔い顔で帰って行くという。
最初のコメントを投稿しよう!