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《小野》が語った話の大半は《凌一》のことであった。
二人は同郷で腐れ縁だという。
大学に行っていないことを非常に心配しているということ。
何でも《凌一》の実家は地元では名の知れている家で彼はそこの長男だという。
そのため彼は小さな頃から周囲の目を気にしながら期待を裏切らないようにしてきた。
地元を離れ自由になった《凌一》は少なからず料理に携わるアルバイトを始め、働いてる時の彼は生き生きとしていた。
しかし、それに比例するように普段は暗い顔をしていることが多くなったと《小野》は話した。
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