《銀河鉄道の夜》

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《凌一》はこの店を好きだと言った。店主のことも同様に好きだと言っていた。 根は素直なのだろう。 彼は友人等、好意を寄せる人間には何でも話し、また相手の話すことを疑わずに受け入れる。 馬鹿正直とも言える。 そんな彼だからこそ、自分が間違っていることを解りながらも止められないのだろう。 『結局、お前は何がしたいんだ?』 《小野》が疲れた顔で言った。
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