《銀河鉄道の夜》

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その一升瓶のラベルには《銀河鉄道》と記されていた。 グラスをそれぞれ前に置かれ店主も一つを手にする。 それにつられるように二人もグラスを持つ。 『乾杯』 静かだがはっきりした店主の声が響いた。 そう言いながら二人にグラスを合わせ飲み干す姿は何かの儀式のようだ。 それを見て二人も同じように酒を飲み干した。 『夢のような日だ。』 それは《凌一》の言葉だった。
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