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『今日は銀河鉄道の夜だな。』
《小野》が言った。
中々面白いことを言うものである。
銀河鉄道の《朝》ではないか。と思ったが笑い合う二人の若者の姿を見ていると、そんなことはどうでも良い気がした。
外はいつの間にか雨が止み晴れ渡り透き通るような空気が広がっていて、明け方の空には虹が架かっていた。
彼が手にした切符は何処まで行ける切符なのか…
先の見えないことを楽しみに感じるのは久し振りだった。
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