《春夏秋冬》

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正確に言うと会話ができないのである。 そんな私は店主が仕込みをする時間から最後の客が帰って店を閉めるまで一日中、店に居着き店主の言葉に耳を傾けている。 おかげでいつしか私には人間のような感情が生まれ、自ら《考える》ということまでもできるようになっていた。 ただ私は自分では動くこともできない。
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