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学校は今は休み時間らしく生徒達が廊下を行き来していた
そのため廊下のど真ん中を堂々と歩く美波に連れられている修二は注目の的だった
「……美波さん美波さん
俺、私服だからめっちゃ目立ってる気がするんだけど……」
「そんな事ないよ
あっ、ここが購買ね
ここの焼きそばパンは格別なんだよ」
「へ……へぇ~」
……そんな事はいいから正直早く帰りたい
「……? あれ……?」
修二はあることに気付き辺りを見回した後、美波に質問をしてみた
「美波、人口100人前後の割には生徒が多くないか?
島の人口の割合から全校生徒は10人くらいだと思ったけど」
「鋭いね
この学校の生徒の大半は学生寮で暮らす本土から来た人なの」
「本土……って島と本土ってそんな遠いの?」
「うん、他には稀に毎朝船で来る人もいたな
でも全校でも100人くらいだよ」
「そうなのか」
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