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「この学校、部活はあるのか?」
「……!!」
修二がした何気ない質問に美波はさっきまでの勢いをなくしピタリと足を止めた
「どうした?」
「……あ……いや……何でもない
部活はちょっと少ないけどあるよ」
「……?」
修二は美波の見せた歯切れの悪さに違和感を抱きつつ廊下を歩いていく美波についていった
「……そしてここが職員室
修も気をつけた方がいいよ」
「何でだ?」
「ここにはね、海センセっついう鬼みたいな先生がいてね……」
ガラッ
「ほう? 今日は熱を出して休みと聞いていたが……
元気になったみたいだな? 佐藤」
職員室から出てきた女の先生を見た途端に美波の顔から滝のように汗が流れ出した
「う……海センセ……いや~……元気になったんで学校来ようかと…ハハハ」
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