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「ここが我が家だよ」
港から徒歩で三分弱、案内されたのは昔ながらの風貌を残した木造の家だった
「まぁ入ってくれ」
「おじゃましま……ん?」
「あんた? 家に来る奴って」
玄関に入るなり小学低学年くらいの女の子が急に修二の目の前までやってきた
「あ、俺は桐島 修二
よろし……ブホォ」
修二があいさつした途端に女の子は修二の腹めがけてボディブローを決めた
「ぇぇぇ……」
「お呼びじゃねぇんだよ」
修二が倒れるとフンと鼻を鳴らして隣を横切り外へとかけていった
「こら! みぃ
大丈夫かい? 修二君」
「き……効きまし……た」
しばらくして修二が回復するとおじさんは居間でお茶を修二に出した
「すまないね……」
「いやいや、ところであの子は?」
「彼女は宮田 真実(みやた まなみ)
訳あって家で預かっている子でね」
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