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たぶん、とってもいたいんだろうね。
ごはんは叫ぶ。あばれる。にげようとする。
だから、ぼくは一生けんめいだ。
ぜったいににがさないように、いろんな工夫をする。
背中をてつの爪にひっかけてつり上げたり、頭をなぐって気ぜつさせたり、一ばんはじめに足をきったりする。
そうしてしこみをして、ようやくおいしいお肉になるんだ。
そして今日も、兄ぃたちがごはんをつかまえてきてくれた。
「おーい、トム!仕込み頼むわ!足はもう切っといたから!」
「助けて、助けてくれぇえッ!!嫌だぁあああ゙あ゙ーッ!!」
ハンク兄ぃが、にげようとあばれるごはんをかかえて、しこみべやにはこんでくる。
「今日のはステーキがいいと思うなぁ。脂のってるからさぁ!」
ハンク兄ぃのうしろから、チョッパー兄ぃがにこにこ笑いながら言う。
「そうだな!太ももとかミディアムで焼いたら最高……お前うっせぇんだよ!!父さん寝てんだから静かにしろや!!」
ごはんの叫ぶこえがむかついたのか、ハンク兄ぃはごはんのおなかをおもいっきりなぐった。
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