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私と彼の間柄は奇妙なものだった。それは、彼自身が望んだ結果であり、同時に私自身が望んだ結果だった。此処ではそれが認められる。此処でだけはそれが認められた。
しかし、仕方がないこと。いずれこの日が来ることは解っていた。理解はしていた、けれど、心はそれを認めなかった。
この歪んだ心が引き起こした悲劇だというのならば、私はこんな愚かなことには手を染めなかったことでしょう。
これは私に対する罰なのかもしれない。どんな罰も受ける覚悟はできていた。いや、できていたつもりでしかなかったのかもしれない。
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